(追記あり)宇徳のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年2月28日廃止)
2021年11月30日、東証1部上場の商船三井(9104)は、宇徳(9358)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・725円
(2)TOB期間・・・2021年12月1日(水)から2022年1月18日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年1月25日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限ナシ
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格725円、TOB期間は2021年12月1日(水)から2022年1月18日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、宇徳は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
宇徳の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が725円に近づいたら、株式市場で売却できます。
宇徳の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/30 | 516 | - |
12/1 | 616 | +100 |
12/2 | 716 | +100 |
12/3 | 725 | +9 |
12月2日終値716円。1日、2日と2日連続ストップ高でした。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
12月3日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格725円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、宇徳の株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。2022年1月25日以降に投資資金が戻ってきます。
宇徳の配当金について
2022年3月期の配当金については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想は1株7円、前期実績は1株5円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
宇徳の株主の今後について
宇徳月足チャート
月足チャートです。TOB価格725円は、2015年の高値690円を上回ります。
リーマンショック以降に買った株主は含み益の状態です。仮に宇徳の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)12月2日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は12月3日の株式市場で売却できます。
(追記)宇徳の上場廃止日決定
宇徳の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年2月28日(月)、最終売買日は2月25日(金)です。
宇徳の株主は、売買最終日までに売却しないと、725円で強制買い取りとなります。3月2日以降、「725円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れ様でした。