パイプドHDのMBO失敗で上場維持決定
パイプドHDの続きです。
東証1部上場のパイプドHD(3919)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っていました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,800円
(2)TOB期間・・・2021年10月1日(金)から11月15日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2021年11月22日(月)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限183万0400株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
11月16日(火)14時にTOBの結果が発表されて、「不成立」となりました。これにより、パイプドHDの上場維持が決定しました。
パイプドHDのTOBの結果について
今回のTOBは購入株数に下限183万0400株が設定されています。株主が応募した株数が下限を上回ると、パイプドHD株はすべて買い取られます。
しかし、株主が応募した株数の合計が下限に届きませんでした。
その結果、TOBは不成立です。
TOBに応募した株主の今後について
TOBに応募した株主は、パイプドHDの株がすべて戻ってきます。
戻ってきた株は株式市場で売却できます。
パイプドHDの配当金について
不成立となったため、配当金が復活します。2022年2月期の期末配当については、1株14円になります。
パイプドHD日足チャート
パイプドHD2021年11月16日~17日5分足チャート
日足チャートと5分足チャートです。11月16日14時に不成立の発表がありました。
取引時間中だったために株価が急落。直近の安値は2,614円です。
ただ、MBO発表前の終値2,463円(9/30)に比べると、まだまだ高いです。よく持ちこたえていると思います。
不成立の情報が浸透していないのか、水面下で第三者が買い集めたからなのか、2回目のMBOを期待しているのかわかりません。