ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格915円)
2021年11月15日、東証1部上場の三井物産(8031)は、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・915円
(2)TOB期間・・・2021年11月16日(火)から12月28日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年1月6日(木)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限229万7400株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格915円、TOB期間は2021年11月16日(火)から12月28日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が915円に近づいたら株式市場で売却できます。
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/15 | 690 | - |
11/16 | 790 | +100 |
11/17 | 915 | +125 |
11月16日終値790円。100円ストップ高です。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月17日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格915円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
2022年1月6日以降に投資資金が戻ってきます。
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの配当金について
2022年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想は1株6円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの株主の今後について
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは2018年4月に新規上場した銘柄です。コロナ前に買った株主のほとんどが含み損。典型的な上場ゴールです。仮に上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月16日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は11月17日の株式市場で売却できます。
(3)ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。