(追記あり)セコニックのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年3月16日廃止)
2021年11月12日、TCSホールディングス(非上場)は東証2部上場のセコニック(7758)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,400円
(2)TOB期間・・・2021年11月15日(月)から12月27日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2022年1月5日(水)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限78万2900株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格3,400円、TOB期間は2021年11月15日(月)から12月27日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、セコニックは上場廃止になります。また、TOB成立を条件に、2022年3月期の期末配当が無配になります。
セコニックの株主はTOBに参加して3,400円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が3,400円に近づいたら株式市場で売却できます。
セコニックの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/12 | 1,035 | - |
11/15 | 1,335 | +300 |
11/16 | 1,635 | +300 |
11/17 | 3,235 | +1,600 |
11/18 | 3,400 | +165 |
11月15日終値1,335円。300円ストップ高です。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月18日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格3,400円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、セコニック株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
2022年1月5日以降に投資資金が戻ってきます。
セコニックの配当金について
2022年3月期の配当金については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想および前期実績ともに1株20円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
セコニックの株主の今後について
セコニック月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格3,400円はセコニックの1株純資産を上回る水準です。
仮にセコニックの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座を持っている方は試してみてください。
(2)11月17日の夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
その他の方は11月18日の株式市場で売却できます。
(追記)セコニックの上場廃止日決定
セコニックの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年3月16日(水)、最終売買日は3月15日(火)です。
セコニックの株主は、売買最終日までに売却しないと、3,400円で強制買い取りとなります。3月18日以降、「3,400円×株数」の投資資金が戻ってきます。
2月21日開催予定の臨時株主総会で承認されると実施されます。