(追記あり)東京貴宝のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年3月29日廃止)
2021年11月9日、ジャスダック上場の東京貴宝(7597)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,575円
(2)TOB期間・・・2021年11月10日(水)から12月22日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年12月29日(水)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限15万3651株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,575円、TOB期間は2021年11月10日(水)から12月22日(水)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、東京貴宝は上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当が無配になります。
東京貴宝の株主はTOBに参加して2,575円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,575円に近づいたら株式市場で売却できます。
東京貴宝の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/8 | 1,950 | - |
11/10 | 2,350 | +400 |
11/11 | 2,575 | +225 |
11月10日終値2,350円。株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月11日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,575円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、東京貴宝株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
2021年12月29日以降に投資資金が戻ってきます。
東京貴宝の配当金について
2022年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想は1株30円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
東京貴宝の株主の今後について
東京貴宝月足チャート
月足チャート5年分です。コロナ前に買った株主の多くが含み損の状態です。仮に東京貴宝の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月10日の夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で購入した方は試してみてください。
(3)1株純資産が7,500円あります。ただ、商品の占める割合が多いです。ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。
(追記)東京貴宝の上場廃止日決定
東京貴宝の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年3月29日(火)、最終売買日は3月28日(月)です。
東京貴宝の株主は、売買最終日までに売却しないと、2,575円で強制買い取りとなります。3月31日以降、「2,575円×株数」の投資資金が戻ってきます。
2月22日の臨時株主総会で承認されると実施されます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。