株で困ったら読むブログ

2021年11月2日、東証1部上場の日本航空(9201)と双日(2768)は、JALUX(2729)に対して、TOB（株式公開買い付け）を行うと発表しました。

TOBの条件について

(1)TOB価格・・・2,560円
(2)TOB期間・・・2022年2月1日（火）から3月16日（水）まで
(3)決済の開始日・・・2022年3月24日（木）
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限187万4100株
(5)証券会社・・・三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
(6)配当・優待・・・廃止

TOB価格2,560円、TOB期間は2022年2月1日（火）から3月16日（水）までの30営業日です。手続きが順調に進むと、JALUXは上場廃止になります。

これに伴い、2022年3月の期末配当は無配となり、株主優待も廃止されます。

JALUXの株主はTOBに参加して2,560円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,560円に近づいたら株式市場で売却できます。

JALUXの今後の株価について

11月4日終値2,106円。400円ストップ高でした。TOB価格2,560円にサヤ寄せしています。

今後、2,560円近辺まで上昇し、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

11月5日にTOB価格に到達するでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットはTOB価格2,560円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。

具体的には、JALUX株を購入した証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券に移管して（移動して）売却します。

2022年3月24日に投資資金が戻ってきます。

JALUXの配当金について

2022年3月期の期末配当については、TOBの結果に関係なく無配が決定しました。

前回予想は未定、前期実績も無配でした。

JALUXの株主優待について

（廃止になる優待）

(1)対象となる株主・・・毎年3月末・9月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・商品券1,000円×2枚（年4枚）
・500株以上・・・商品券1,000円×4枚（年8枚）
・2,000株以上・・・商品券1,000円×7枚（年14枚）
・4,000株以上・・・商品券1,000円×10枚（年20枚）
・6,000株以上・・・商品券1,000円×12枚（年24枚）
・10,000株以上・・・商品券1,000円×14枚（年28枚）

JALUXの株主優待は、店舗や通販で使える商品券です。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえました。

次回、2022年3月優待が廃止となり、2021年9月優待が最後です。優待についても、TOBの結果に関係なく廃止されました。

JALUXの株主の今後について

JALUX月足チャート

月足チャート5年分です（2021年11月2日まで）。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。

コロナ前に買った株主の中に含み損の方が多いです。仮にJALUXの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)優待投資家・・・別の銘柄に乗り換える
(4)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待

(1)TOBに参加するには証券会社の口座が必要です。ネットメインの方だとauカブコム証券が便利でしょう。口座がある方は試してみてください。

(2)11月4日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。

その他の方は11月5日以降の株式市場で売却できます。

(3)2021年9月優待の権利は確定しています。株価がTOB価格に近づいたら利益確定して別の銘柄に乗り換えます。

11月優待の権利付き最終日は2021年11月26日、12月優待は2021年12月28日です。

(4)コロナも収まって経済活動がこれからという時期に上場廃止ですから、納得できない株主も多いと思います。TOB価格の引き上げに期待したいです。

（追記）JALUXの上場廃止日決定

JALUXの上場廃止までのスケジュールが決定しました。

上場廃止日は2022年6月2日（木）、最終売買日は6月1日（水）です。

JALUXの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,560円で強制買い取りとなります。6月4日以降、「2,560円×株数」の投資資金が戻ってきます。

5月13日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。