パイプドHDのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格2,800円)
2021年9月30日、東証1部上場のパイプドHD(3919)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,800円
(2)TOB期間・・・2021年10月1日(金)から11月15日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2021年11月22日(月)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限183万0400株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,800円、TOB期間は2021年10月1日(金)から11月15日(月)までの31営業日です。手続きが順調に進むと、パイプドHDは上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に、2022年2月期の期末配当が無配になります。
パイプドHDの株主はTOBに参加して2,800円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,800円に近づいたら株式市場で売却できます。
パイプドHDの今後の株価について
10月4日終値2,792円。発表後に株価が急騰し、1日に高値2,900円をつけました。サヤ寄せしています。
現在はTOB価格を下回る水準です。今後、何も無ければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,800円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、パイプドHD株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
2021年11月22日以降に投資資金が戻ってきます。
パイプドHDの配当金について
2022年2月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となります。今期予想および前期実績は1株14円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
なお、中間配当については1株11円で確定しています。後日、到着するでしょう。
パイプドHDの株主の今後について
パイプドHD月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
TOB価格が上場来高値水準のため、直近に買った投資家を除き、ほとんどが含み益の状態です。仮にパイプドHDの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座を持っている方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格に到達しました。いつでも利益確定できます。