セコム上信越の株式交換による上場廃止について(2021年10月28日廃止)
セコム上信越の続きです。
東証1部上場のセコム(9735)はセコム上信越(4342)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。
セコム上信越(4342)の上場廃止までのスケジュールは以下の通り。
上場廃止日は2021年10月28日(木)、最終売買日は10月27日(水)です。
重要な株式交換比率は、セコム「1」に対して、セコム上信越「0.74」です。セコム上信越の上場廃止後、セコム上信越1株はセコム0.74株に換わります。
例えば、セコム上信越100株はセコム74株です。セコムは100株単位で取引するので、74株が単元未満株です。
(2021年10月まで)セコム上信越100株
(2021年11月から)セコム74株
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。
セコム上信越の株価について
両社の株価は、「1」と「0.74」に近づくように動きます。
8月6日時点で、セコム8,509円、セコム上信越6,320円でした。仮にセコムの株価が8,509円で動かないとすると
8,509円×0.74=6,296.66円
となり、セコム上信越は約24円割高となります。ただし、セコムの株価も動くので
・セコム9,000円、セコム上信越6,660円
・セコム8,000円、セコム上信越5,920円
という組み合わせもあります。
TOB参加とセコム株への交換は、どちらがトクか?
以前、セコム上信越はTOB(株式公開買い付け)が行われていました。TOB価格6,350円です。
セコム上信越の株価が6,350円を上回ればセコム株に交換するほうがトク、下回ればTOBに申し込んだ方がトクだった、という結論になります。
セコムの株価で考えると、8,582円以上になればセコム株がトク、それ以下になるとTOBがトクとなります。
セコムの株主優待について
(2021年3月優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・「セコム・スーパーレスキュー」プラス(防災グッズ)1万円割引
・ほかほか非常食セット1,300円割引
※どちらか選択
最後にセコムの株主優待についてです。セコムは毎年3月末の株主に対して優待を行っています。
2021年3月優待は自社商品の割引券でした。
セコム上信越100株の株主は単元未満株になるので、次回の2022年3月優待をもらうには、セコムを100株に増やす必要があります。