(情報更新)GCAのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,398円)
8月3日朝、米フーリハン・ローキー(投資銀行)は東証1部上場のGCA(2174)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,398円
(2)TOB期間・・・2021年8月4日(水)から9月27日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2021年10月4日(月)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限3292万1900株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格は1,398円、TOB期間は2021年8月4日(水)から9月27日(月)までの36営業日です。
手続きが順調に進むと、GCAは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に配当金も無配になります。
GCAの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価がTOB価格に近づいたら株式市場で売却することができます。
GCAの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
8/2 | 1,051 | - |
8/3 | 1,351 | +300 |
8/4 | 1,380 | +29 |
8月3日終値1,351円。3日朝、報道による影響で、東証は9時40分までGCAを売買停止にしました。会社側が正式発表したため、9時41分から売買再開。この日は300円ストップ高比例配分となりました。
今後、株価が引き続き上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何も起きなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
8月4日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、GCAを購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。
10月4日以降に投資資金が戻ってきます。
GCAの配当金について
TOB成立を条件に、2021年12月期の期末配当がなくなります。前回予想・前期実績ともに1株17.5円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
GCAの株主の今後について
GCA月足チャート
月足チャート10年分です。一部投資家を除き、多くの投資家が含み益の状態です。仮に上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)8月3日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で購入した方は試してみてください。
その他の方は4日から株式市場で売却できます。
(3)ダメ元でTOB価格引き上げに期待したいです。