(2回目)サカイオーベックスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格3,810円)
2021年7月27日、東証1部上場のサカイオーベックス(3408)が再びMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,810円
(2)TOB期間・・・2021年7月28日(水)から9月8日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年9月15日(水)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限361万1900株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当金・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格3,810円、TOB期間は2021年7月28日(水)から9月8日(水)までの30営業日です。前回のTOB価格は3,000円でしたから、810円引き上げられました。
手続きが順調に進むと、サカイオーベックスは上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に2022年3月期の期末配当も無配になります。
サカイオーベックスの株主はTOBに参加して3,810円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,810円に近づいたら株式市場で売却することができます。
サカイオーベックスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
7/27 | 3,015 | - |
7/28 | 3,715 | +700 |
7/29 | 3,810 | +95 |
7月28日終値3,715円。前日比700円ストップ高になりました。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇したあと、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
29日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格3,810円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、サカイオーベックスの株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
2021年9月15日以降に投資資金が戻ってきます。
サカイオーベックスの配当金について
TOBが成立を条件に、2022年3月期の期末配当が無配になります。前回予想および前期実績ともに1株95円でした。
ただし、期末配当がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。前回の不成立のときも戻りました。
サカイオーベックスの株主の今後について
サカイオーベックス日足チャート
直近の日足チャートです。
TOB価格3,810円は、1株純資産を上回る水準です。ほとんどの投資家が含み益の状態です。仮に、サカイオーベックスの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)7月28日の夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で購入した方は試してみてください。TOB価格より高い値段で売れることがあります(今回は、4,000円で買ってくれる投資家がいました)。
その他の方は7月29日から売却できます。