(情報更新)富士興産のTOB反対表明と特別配当80円のスケジュールについて
富士興産の続きです。
2021年5月28日、東証1部上場の富士興産(5009)は未定だった期末配当を1株23円に、さらに特別配当1株80円を実施すると発表しました。
・投資ファンドのTOBに反対表明
・2021年3月期期末配当1株23円
・特別配当1株80円(合わせて1株103円)
・期末配当と特別配当の権利付き最終日:2021年3月29日
富士興産については、投資ファンド「アスリード・キャピタル」がTOB(株式公開買い付け)を行っています。TOB価格1,250円です。
富士興産はこのTOBに反対すると発表しました。敵対的TOBの対抗策として、期末配当の増額および特別配当を行います。
現金を配当金として社外から流出させて、投資ファンドの買収意欲を削ぐようです。
富士興産のスケジュールについて
・3月29日(月)・・・期末配当と特別配当の権利付き最終日
・3月30日(火)・・・期末配当と特別配当の権利落ち日
・4月27日(火)・・・投資ファンドのTOB発表
・6月14日(月)まで・・・投資ファンドのTOB期間(※延長)
・6月15日(火)・・・TOB結果発表(※延長)
・6月24日(木)・・・定時株主総会
富士興産の配当金について
3月29日までの株主は、期末配当1株23円と特別配当80円の権利がもらえます。ただし、投資ファンド等のTOB発表後に買った株主は対象外です。
配当金の実施については、6月24日開催予定の定時株主総会で承認可決されることが条件です。
また、会社側は投資ファンドに対してTOB期間の延長も求めています。そのため、上記スケジュールが変更される可能性があります(※TOB期間が延長されました)。
富士興産日足チャート
5月31日終値1,247円。
TOB発表後はTOB価格を上回る水準でした。しかし、5月25日に株価が下落し、TOB価格付近で推移しています。