サカイオーベックスのMBO失敗、上場維持で期末配当が復活(1株50円)
サカイオーベックスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後についての続きです。
東証1部上場のサカイオーベックス(3408)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っていました。
MBOによるTOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,000円
(2)TOB期間・・・2021年2月9日(火)から3月24日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年3月30日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限412万7800株
(5)証券会社・・・みずほ証券
3月25日15時にTOBの結果が発表されて、「不成立」となりました。これにより、サカイオーベックスの上場維持が決定しました。
TOBの結果について
今回のTOBの購入株数に下限412万7800株が設定されています。株主が応募した株数が下限を上回ると、サカイオーベックスの株は全て買い取られます。
これに対して、株主が応募した株数の合計は393万9239株でした。
下限に届かなかったため、TOBは不成立です。
TOBに応募した株主の今後について
TOBに応募した株主は、サカイオーベックスの株が全て戻ってきます。
戻ってきた株は株式市場で売却できます。
サカイオーベックスの配当金について
配当金は、TOBが成立することを条件に無配としていました。TOB不成立となり、配当金も元に戻ります。
2021年3月期の期末配当は1株50円です。