光陽社のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について
2021年3月8日、東証2部上場の光陽社(7946)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・935円
(2)TOB期間・・・2021年3月9日(火)から4月19日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2021年4月26日(月)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限47万7412株
(5)証券会社・・・SBI証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格935円、TOB期間は2021年3月9日(火)から4月19日(月)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、光陽社は上場廃止になります。
光陽社の株主はTOBに参加して935円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が935円に近づいたら株式市場で売却することができます。
光陽社の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
3/5 | 716 | - |
3/9 | 866 | +150 |
3/10 | 935 | +69 |
3月5日終値716円。8日は売買が成立しませんでした。今後、株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
3月10日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格935円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、光陽社の株を購入した証券会社からSBI証券に移管して(移動して)売却します。SBI証券はほとんどの投資家が口座を持っていると思います。
2021年4月26日以降に投資資金が戻ってきます。
光陽社の配当金について
TOBが成立することを条件に、2021年3月期の期末配当が無配になります。
ただ、期末配当がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
光陽社の株主の今後について
光陽社月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
2016年から2019年にかけて株主になった投資家の多くが含み損の状態です。仮に上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するにはSBI証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)3月9日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で購入した方は試してみてください
(3)1株純資産2,000円超です。TOB価格の引き上げに期待したいです。