(追記あり)イグニスのMBOによる上場廃止と株主の今後について(2021年6月30日廃止)
2021年3月5日、東証マザーズ上場のイグニス(3689)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,000円
(2)TOB期間・・・2021年3月8日(月)から4月19日(月)
(3)決済の開始日・・・2021年4月26日(月)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限ナシ
(5)証券会社・・・野村證券
TOB価格3,000円、TOB期間は2021年3月8日(月)から4月19日(月)までの31営業日です。手続きが順調に進むと、イグニスは上場廃止になります。
イグニスの株主はTOBに参加して3,000円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,000円に近づいたら株式市場で売却することができます。
イグニスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
3/5 | 1,842 | - |
3/8 | 2,242 | +400 |
3/9 | 2,742 | +500 |
3/10 | 3,000 | +258 |
3月5日終値1,842円。今後、株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
3月10日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格3,000円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、イグニス株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。
2021年4月26日以降に投資資金が戻ってきます。
イグニスの株主の今後について
イグニス月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部を除き、ほとんどの投資家が含み益の状態です。仮にイグニスの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)3月9日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券でイグニスを買った方は試してみてください。
(3)ダメ元で期待したいです。
(追記)イグニスの上場廃止日決定
イグニスの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2021年6月30日(水)、最終売買日は6月29日(火)です。
イグニスの株主は、売買最終日までに売却しないと、3,000円で強制買い取りとなります。7月2日以降、「3,000円×株数」の投資資金が戻ってきます。
6月10日開催の臨時株主総会で承認可決されると実施されます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。