(追記あり)日本アジアグループの特別配当1株300円とスケジュールについて(TOB撤回で上場維持)
日本アジアグループの続きです。
2021年3月1日、東証1部上場の日本アジアグループ(3751)が特別配当1株300円を実施すると発表しました。
・特別配当1株300円
・特別配当の権利付き最終日:2021年3月16日(火)
・特別配当の配当権利落ち(3/17)に注意
・見せかけの高配当利回りに注意
(追記)TOB撤回で上場維持が決定
日本アジアグループについては、旧村上ファンド系投資会社「シティインデックスイレブンス」がTOB(株式公開買い付け)を行っています。
日本アジアグループはこのTOBに反対しています。敵対的TOBの対抗策として、焦土作戦(しょうどさくせん)を採ってきました。
現金を配当金として社外から流出させて、子会社の株式も売却し、シティ社の買収意欲を削ぐようです。
※シティインデックスイレブンスは2021年3月3日にTOB撤回を発表しました。
特別配当等のスケジュールは次の通りです。
日本アジアグループのスケジュール
・3月1日(月)・・・特別配当を発表
・3月16日(火)・・・特別配当の権利付き最終日
・3月17日(水)・・・特別配当の権利落ち日
・3月22日(月)まで・・・シティ社のTOB期間※撤回
・3月23日(火)・・・TOB結果発表(予定)※撤回
・3月29日(月)・・・期末配当と株主優待の権利付き最終日(未定)
・3月30日(火)・・・期末配当と株主優待の権利落ち日(未定)
・4月下旬・・・臨時株主総会
日本アジアグループの特別配当について
日本アジアグループの株主は3月16日まで株主を続けて17日に持ち越すと、特別配当の権利がもらえます。新規の投資家は3月16日までに株主になると権利がもらえます。
また、未定としている期末配当や株主優待(アマゾンギフト券)についても復活する可能性があります。
特別配当は4月下旬開催予定の臨時株主総会で承認可決されることが条件です。シティ社が反対するかもしれないので、特別配当の権利をもらっても、実施されない可能性があります。
シティインデックスイレブンスによるTOB(日本アジアグループは反対)→※撤回
(1)TOB価格・・・1,210円
(2)TOB期間・・・2021年2月5日(金)から3月22日(月)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2021年3月29日(月)
(4)買付予定株数・・・上限:ナシ、下限:ナシ
(5)証券会社・・・三田証券、マネックス証券
(6)優待、配当・・・廃止(予定)
日本アジアグループの株主は、TOBに参加すると、1株1,210円で買い取ってもらえます。ただ、TOB期間については、特別配当の発表で延長されると思われます。
日本アジアグループの株を購入した証券会社から三田証券またはマネックス証券に移管して(移動して)売却します。
2021年3月3日にTOB撤回を発表しました。TOBに申し込んだ株主は日本アジアグループ株が全て戻ってきます。
特別配当の権利落ち日(3/17)に注意
3月16日から17日にかけて、日本アジアグループの株価が急落する予定です。
・3月16日・・・株価1,200円+特別配当の権利
・3月17日・・・株価900円、特別配当の権利なし
一般的に、権利落ちになると、配当金の分だけ株価が下がります。
仮に16日の株価(終値)が1,200円とすると、特別配当300円を差し引いて900円が17日の基準値となります。
株価が急落しても特別配当(の権利)に変わるだけなので焦らないようにしたいです。
見せかけの高配当利回りに注意
これから、ランキング情報などで日本アジアグループが高配当利回り銘柄として紹介される可能性があります。これは特別配当の金額が高すぎて、配当利回りが跳ね上がるのが原因です。
・日本アジアグループ(3751)・・・配当利回り25%(株価1,200円、配当金300円)
5%~8%の銘柄一覧の中で、25%の日本アジアグループがランキングに入ると目立ちます。
しかし、特別配当は1回限り(予定)なので、長期投資に向きません。また、株主の承認が必要なため、確定したわけでもないです。惑わされないようにしたいです。