日本アジアグループのMBO失敗と配当金、優待の廃止見直しについて
日本アジアグループの続きです。
東証1部上場の日本アジアグループ(3751)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っていました。また、日本アジアグループには旧村上ファンド系投資会社「シティインデックスイレブンス」がTOBを行っています。
先にMBOのTOB期間が終了しました。
MBOによるTOB
(1)TOB価格・・・1,200円
(2)TOB期間・・・2020年11月6日(金)から2021年2月9日(火)までの62営業日
(3)決済の開始日・・・2021年2月17日(水)
(4)買付予定株数・・・上限:ナシ、下限1791万5800株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)優待、配当・・・TOB成立を条件に廃止
2月10日15時15分にTOBの結果が発表されて、「不成立」となりました。MBO失敗です。
TOBの結果について
今回のTOBは購入株数に下限1791万5800株が設定されています。株主が応募した株数が下限を上回ると、株は全て買い取られます。
これに対して、株主が応募した株数の合計は1039万8045株でした。
下限に届かなかったため、TOBは不成立です。
TOBに応募した株主の今後について
MBOによるTOBに応募した株主は、日本アジアグループの株が全部戻ってきます。
戻ってきた株は株式市場で売却できますし、シティインデックスイレブンスによるTOBに申し込むこともできます。
シティインデックスイレブンスによるTOB
(1)TOB価格・・・1,210円
(2)TOB期間・・・2021年2月5日(金)から3月22日(月)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2021年3月29日(月)
(4)買付予定株数・・・上限:ナシ、下限:ナシ
(5)証券会社・・・三田証券、マネックス証券
(6)優待、配当・・・廃止(予定)
TOB期間は2021年3月22日(月)までです。TOBの結果は3月23日以降にわかります。
日本アジアグループの配当金について
TOBが成立することを条件に無配としていた配当金を「未定」に変更しています。
金額については後日発表する予定です。
日本アジアグループの株主優待について
株主優待についても、成立することを条件に廃止としていました。
不成立になったため、廃止の見直しとなりました。詳細については後日発表する予定です。