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ダイナックHDのTOBによる上場廃止と優待廃止、株主の今後について

2021年2月10日、サントリーホールディングスは、東証2部上場のダイナックホールディングス(2675)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

TOBの条件について

(1)TOB価格・・・1,300円
(2)TOB期間・・・2021年2月12日(金)から4月14日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年4月21日(水)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限34万8500株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)優待・・・TOB成立に、かかわらず廃止

TOB価格1,300円、TOB期間は2021年2月12日(金)から4月14日(水)までの43営業日です。

手続きが順調に進むと、ダイナックホールディングスは上場廃止になります。これに伴い、株主優待が廃止されます。

ダイナックホールディングスの株主は、TOBに参加して1,300円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,300円に近づいたら、株式市場で売却することができます。

ダイナックホールディングスの今後の株価について

日付 株価 前日比
2/10 1,166
2/12 1,300 +134

2月10日終値1,166円。12日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

12日にTOB価格に到達するでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットはTOB価格1,300円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。

具体的には、ダイナックホールディングス株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。

2021年4月21日以降に投資資金が戻ってきます。

ダイナックホールディングスの株主優待について

(廃止になる優待)

(1)対象となる株主・・・毎年6月30日、12月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・食事券2,000円分(1,000円×2枚)
・500株以上・・・食事券6,000円分(1,000円×6枚)
・1,000株以上・・・食事券12,000円分(1,000円×12枚)

ダイナックホールディングスの優待は、店舗で使える食事券です。毎年6月末、12月末の株主は年2回、優待がもらえました。

今回の変更により、TOBの結果に関係なく、株主優待が廃止されます。

次回、2021年6月優待が廃止されて、2020年12月優待が最後です。

ダイナックホールディングスの株主の今後について

ダイナックホールディングス月足チャート

ダイナックホールディングス月足チャート

月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。

コロナ前に買った投資家の中に含み損の方がいます。仮に上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。

決算で赤字の増え方や資金調達の流れを見ると、サントリーの子会社でなければ、会社が継続できなかった印象です。外食産業は厳しいです。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・別の銘柄に乗り換える
(4)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待

(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。

(2)2月12日から売却できます。

(3)優待廃止が決定しました。TOBの結果は関係ないので、すぐに別の銘柄に乗り換えます。最短で2月優待銘柄に間に合います。

(4)ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。

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