(情報更新)サカイオーベックスのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格3,000円)
2021年2月9日13時、東証1部上場のサカイオーベックス(3408)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
※(3月8日)TOB価格2,850円→3,000円に引き上げられる
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・3,000円
(2)TOB期間・・・2021年2月9日(火)から3月24日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年3月30日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限412万7800株
(5)証券会社・・・みずほ証券
TOB価格3,000円、TOB期間は2021年2月9日(火)から3月24日(水)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、サカイオーベックスは上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に2021年3月期の期末配当が無配になります。
サカイオーベックスの株主はTOBに参加して3,000円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が3,000円に近づいたら株式市場で売却することができます。
サカイオーベックスの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/8 | 2,183 | - |
2/9 | 2,683 | +500 |
2/10 | 2,850 | +167 |
2月9日終値2,683円。後場取引時間中に発表されたこともあり、売買再開後に株価が急騰しました。TOB価格にサヤ寄せしています。
今後、TOB価格付近まで上昇したあと、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月10日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格3,000円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、サカイオーベックスの株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
2021年3月30日以降に投資資金が戻ってきます。
サカイオーベックスの配当金について
TOBが成立することを条件に、2021年3月期の期末配当が無配になります。前回予想は1株50円、前期実績は1株65円でした。
ただし、期末配当がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
サカイオーベックスの株主の今後について
サカイオーベックス月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
TOB価格2,850円は、2018年2月高値2,830円を上回ります。ほとんどの投資家が含み益の状態です。仮にサカイオーベックスの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します(※TOB価格3,000円に引き上げられました)。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)10日から売却できます。
(3)サカイオーベックスの1株純資産は3,699円です。TOB価格の引き上げがあると良いですね。