(追記あり)ビーイングのMBOによる上場廃止と株主の今後について(2021年6月7日廃止)
2021年2月8日、ジャスダック上場のビーイング(4734)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
MBOによるTOBの条件について
(1)TOB価格・・・900円
(2)TOB期間・・・2021年2月9日(火)から3月24日(水)まで
(3)決済の開始日・・・2021年3月30日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限237万8200株
(5)証券会社・・・岡三証券
TOB価格900円、TOB期間は2021年2月9日(火)から3月24日(水)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、ビーイングは上場廃止になります。
ビーイングの株主はTOBに参加して900円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が900円に近づいたら株式市場で売却することができます。
ビーイングの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/8 | 668 | - |
2/9 | 768 | +100 |
2/10 | 900 | +132 |
2月8日終値668円。株価がTOB価格にサヤ寄せしています。今後、株価がTOB価格付近まで上昇したあと、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月10日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格900円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、ビーイング株を購入した証券会社から岡三証券に移管して(移動して)売却します。
2021年3月30日以降に投資資金が戻ってきます。
ビーイングの株主の今後について
ビーイング月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
2019年に購入した株主の中に含み損の方がいます。仮にビーイングの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには岡三証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月9日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券でビーイング株を購入した方は試してみてください。
その他の方は2月10日に売却できます。
(3)ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。
(追記)ビーイングの上場廃止日決定
ビーイングの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2021年6月7日(月)、最終売買日は6月4日(金)です。
ビーイングの株主は、売買最終日までに売却しないと、900円で強制買い取りとなります。6月9日以降、「900円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月18日開催の臨時株主総会で承認可決されると実施されます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。