(追記あり)名古屋木材のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2021年6月8日廃止)
2021年2月5日、名証2部上場の名古屋木材(7903)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
MBOによるTOBの条件について
(1)TOB価格・・・4,350円
(2)TOB期間・・・2021年2月8日(月)から3月23日(火)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2021年3月30日(火)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限24万7300株
(5)証券会社・・・東海東京証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格4,350円、TOB期間は2021年2月8日(月)から3月23日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、名古屋木材は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に、2021年3月期の期末配当が無配になります。
名古屋木材の株主はTOBに参加して4,350円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が4,350円に近づいたら株式市場で売却することができます。
名古屋木材の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/5 | 3,750 | - |
2/8 | 4,350 | +600 |
2月5日終値3,750円。8日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。株価がTOB価格付近に上昇したあと、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月8日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格4,350円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、名古屋木材の株を購入した証券会社から東海東京証券に移管して(移動して)売却します。
2021年3月30日以降に投資資金が戻ってきます。
名古屋木材の配当金について
TOBが成立することを条件に、2021年3月期の期末配当が廃止されます。前回予想は1株30円、前期実績は1株50円でした。
ただ、配当金の廃止はTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
名古屋木材の株主の今後について
名古屋木材月足チャート
月足チャート5年分です。
TOB価格は直近の株価を上回るので、ほとんどの株主が含み益の状態です。仮に名古屋木材の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには東海東京証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月8日から売却できます。ただし、TOB価格が1株純資産(5,488.74円)を下回るので、株価がストップ高になると9日以降になる可能性があります。
(追記)名古屋木材の上場廃止日決定
名古屋木材の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2021年6月8日(火)、最終売買日は6月7日(月)です。
名古屋木材の株主は、売買最終日までに売却しないと、4,350円で強制買い取りとなります。6月10日以降、「4,350円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月7日開催の臨時株主総会で承認可決されると実施されます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。