日本アジアグループのTOB、旧村上ファンド系とMBOの条件を比べる(※情報更新)
日本アジアグループの上場廃止と株主優待、配当金、株主の今後についての続きです。
2月4日、旧村上ファンド系の投資会社「シティインデックスイレブンス」が、東証1部上場の日本アジアグループ(3751)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
日本アジアグループは、MBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を行っています。今回の発表により、TOB合戦となりました。
そこで、両者のTOBの条件を比較してみたいと思います。
MBOによるTOB(※太字は変更した箇所)
(1)TOB価格・・・1,200円
(2)TOB期間・・・2020年11月6日(金)から2021年2月9日(火)までの62営業日
(3)決済の開始日・・・2021年2月17日(水)
(4)買付予定株数・・・上限:ナシ、下限1791万5800株
(5)証券会社・・・野村證券
(6)優待、配当・・・TOB成立を条件に廃止
2021年1月26日に変更されたMBOの条件です。TOB価格1,200円。株価がTOB価格を上回って推移していたため、TOB価格を引き上げて、TOB期間も延長されています。
MBOですから、上場廃止を前提としたTOBです。購入する株数に上限なし。下限は1791万5800株です。
株主の応募が下限を上回ると、全て買い取ってもらえます。逆に、下限を下回るとTOB不成立となり、応募した株は全て株主のもとに戻ってきます。
TOBに申し込むときの証券会社は野村證券。応募するには証券口座が必要です。店舗でもネットでも応募可能です。
株主優待と配当金は、TOBが成立したときに廃止されます。
シティインデックスイレブンスによるTOB(※太字は変更した箇所)
(1)TOB価格・・・1,210円
(2)TOB期間・・・2021年2月5日(金)から3月22日(月)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2021年3月29日(月)
(4)買付予定株数・・・上限:ナシ、下限:ナシ
(5)証券会社・・・三田証券、マネックス証券
(6)優待、配当・・・廃止(予定)
シティインデックスイレブンスのTOBの条件はこちら。TOB価格1,210円です。また、TOB期間が発表されました。
買付予定株数は上限、下限ともに設定されていません。株主の応募があれば、全て買い取ってもらえます。
証券会社は三田証券およびマネックス証券。応募するには、どちらかの証券口座が必要です。マネックス証券はネット証券なので、口座を持っている方は多いと思います。
株主優待と配当金については、上場廃止の可能性があるため、廃止されると思われます。