島忠、ニトリによるTOB成立と発表当日の株価について
島忠、DCMによるTOBは不成立の続きです。
東証1部上場のDCMホールディングス(3050)とニトリホールディングス(9843)による島忠(8184)のTOB合戦。DCMホールディングスのTOBは不成立となりました。
ニトリの条件はTOB価格5,500円、TOB期間は2020年11月16日(月)から12月28日(月)までの30営業日です。
12月28日前場に結果が発表されて、「TOB成立」しました。
TOBの結果について
ニトリによるTOBは、上限なし、下限1947万7600株に設定されています。株主の応募した株数が下限を上回ると、島忠株は全て買い取られます。
株主が応募した株数の合計は3000万9772株でした。
今後、上場廃止に向けた手続きが進む見込みです。後日、詳細なスケジュールが発表されます。
応募した株主の今後について
TOBに応募した株主は、2021年1月6日以降、「5,500円×株数」の投資資金が戻ってきます。
例えば、100株応募した株主の場合
TOB価格5,500円×100株=55万円
となり、投資資金55万円が戻ります。着金するタイミングは送金方法によって異なります。
気になる方は、大和証券で聞いてみてはいかがでしょうか。
島忠2020年12月29日5分足チャート
12月29日の5分足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
12月29日終値5,470円。発表前はTOB価格を超えるときがありましたが、後場からTOB価格を下回っています。
5,470円÷5,500円×100≒99.45%
上場廃止決定のTOB銘柄の株価として妥当な水準です。今後、何もなければ横ばいが続く見込みです。
ただし、市場に流通する株数が極端に少ないので、まれに急騰・急落するケースがあります。