ジャパンシステムのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について
12月24日、JSLホールディングス(ファンド)はジャパンシステム(9758)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格590円
・野村證券でTOB申込可能
・TOBの結果に関係なく、期末配当は廃止
TOB価格590円、TOB期間は2020年12月25日(金)から2021年2月15日(月)までの31営業日です。
手続きが順調に進むと、ジャパンシステムは上場廃止になります。これに伴い、期末配当も廃止されます。
ジャパンシステムの株主はTOBに参加して590円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が590円に近づいたら株式市場で売却することができます。
ジャパンシステムの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
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12/24 | 414 | - |
12/25 | 494 | +80 |
12/28 | 574 | +80 |
12/29 | 590 | +16 |
12月24日終値414円。25日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
12月28日にTOB価格付近に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格590円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、ジャパンシステム株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。
2021年2月22日以降に投資資金が戻ってきます。
ジャパンシステムの配当金について
2020年12月期の期末配当が廃止されます。前回の予想は1株5.5円、前期の実績は1株6円でした。ジャパンシステムは12月決算企業、期末一括配当銘柄です。
なお、TOBの結果に関係なく廃止されます。不成立となった場合でも元に戻りません。
ジャパンシステムの株主の今後について
ジャパンシステム月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
2017年に購入した投資家以外は、ほとんどが含み益の状態です。仮にジャパンシステムの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。