東亜石油の上場廃止と配当金、株主の今後について(※TOB期間延長)
12月15日、東証1部上場の出光興産(5019)は、東亜石油(5008)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格2,450円
・大和証券でTOB申込可能
・TOB成立を条件に期末配当が廃止
※TOB期間延長
TOB価格2,450円、TOB期間は2020年12月16日(水)から2021年2月15日(月)までの38営業日です。
手続きが順調に進むと、東亜石油は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に期末配当が廃止されます。
東亜石油の株主はTOBに参加して、2,450円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,450円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
東亜石油の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
12/15 | 1,997 | - |
12/16 | 2,397 | +400 |
12/17 | 2,450 | +53 |
12月15日終値1,997円。16日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。
その後は何もなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
12月17日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,450円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、東亜石油株を購入した証券会社から大和証券に移管して(移動して)売却します。
2021年2月22日以降に投資資金が戻ってきます。
東亜石油の配当金について
2021年3月期の期末配当が、TOB成立を条件に廃止されます。前回の予想は1株40円でした。
TOB成立を条件に廃止されるため、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
東亜石油の株主の今後について
東亜石油月足チャート
月足チャート5年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、多くの株主が含み益の状態です。仮に東亜石油の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)12月16日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券などで購入した方は試してみてください。
(3)ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。