制限値幅4倍の効果(番外編)東京ドーム、プラマテルズ
8月3日から始まった4倍の適用。
11月29日・30日と連続ストップ高となり、適用される銘柄が出ました。東京ドーム(9681)とプラマテルズ(2714)です。
・東京ドーム・・・30日終値1,347円、ストップ高2,547円
・プラマテルズ・・・30日終値760円、ストップ高1,360円
ストップ高が2営業日続くと、3営業日目から通常の4倍に拡大されます。例えば、東京ドームなら、以前は300円しか上がらないところが、12月1日から4倍の1,200円上がる可能性がありました。
それぞれの株価を見てみましょう。
東京ドーム日足チャート
12月1日・・・始値1,364円、高値1,369円、安値1,347円、終値1,350円、出来高879万3500株
まずは東京ドームです。この日はストップ高2,547円、ストップ安1,047円になります。
こちらは三井不動産がTOB(株式公開買い付け)を行っています。TOB価格1,300円です。株価がTOB価格を上回っているので、勢いがあります。
しかし、制限値幅拡大の効果があったとは言えません。TOB価格引き上げの思惑が影響していると考えられます。
プラマテルズ日足チャート
12月1日・・・始値772円、高値773円、安値769円、終値770円、出来高53万7600株
次にプラマテルズです。この日はストップ高1,360円、ストップ安610円になります。
こちらもTOB銘柄です。双日が行っています。TOB価格770円。株価がTOB価格にサヤ寄せして終わりました。
制限値幅拡大の効果はありません。寄り付きと高値で少しだけ上回っていますが、これは拡大に関係なく起きる現象です。
まとめ
TOB銘柄は株価がTOB価格にサヤ寄せするので、その過程で2連続ストップ高になることがあります。
その結果、制限値幅が4倍に拡大されてサヤ寄せするのが早くなり、株主の利益確定も早くなります。
しかし、TOB銘柄だと株価が大きく動くメリットは少ないので、この日のデイトレーダーの出番はありませんでした。