常磐開発の上場廃止と配当金、株主の今後について(※TOB期間延長)
11月13日、ジャスダック上場の常磐開発(1782)がMBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。
・TOB価格7,800円
・みずほ証券でTOB申込可能
・TOB成立を条件に配当を廃止
※TOB期間延長
TOB価格は7,800円、TOB期間は2020年11月16日(月)から2021年1月25日(月)までの45営業日です。
手続きが順調に進むと、常磐開発は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に配当金が廃止されます。
常磐開発の株主はTOB(株式公開買い付け)に参加して、7,800円で買い取ってもらうか、もしくは、株価が7,800円に近づいたら株式市場で売却することができます。
常磐開発の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/13 | 5,930 | - |
11/16 | 6,930 | +1,000 |
11/17 | 7,800 | +870 |
11月13日終値5,930円。
16日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何も起きなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
17日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格7,800円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、常磐開発株を購入した証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
2021年2月1日以降、投資資金が戻ってきます。
常磐開発の配当金について
2021年3月期の期末配当が廃止されます。前回の予想では期末配当1株250円でした。
ただし、廃止はTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
常磐開発の株主の今後について
常磐開発月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。2017年~2018年に買った投資家に含み損の投資家が多いです。
仮に、常磐開発の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)SBI証券、楽天証券、松井証券などで購入した投資家は、16日の夜間取引から売却できます。現金化を急ぐ方は試してみてください。
その他の方は、11月17日から株式市場で売却できます。
(3)MBOは最近、株価がTOB価格を上回る事例が増えています。1株純資産が12,000円を超えているので、なにか起きるかもしれません。ダメ元でTOB価格の引き上げに期待したいです。