(情報更新)本州化学工業の上場廃止と配当金、株主の今後について(2021年9月14日廃止)
11月11日、東証1部上場の三井化学(4183)と三井物産(8031)は、本州化学工業(4115)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,830円
(2)TOB期間・・・2021年5月17日(月)から6月11日(金)まで
(3)決済の開始日・・・2021年6月18日(金)
(4)買付予定株数・・・上限ナシ、下限145万5200株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・無配
TOB価格は1,830円、TOB期間は2021年5月17日(月)から6月11日(金)までの20営業日です。
手続きが順調に進むと、本州化学工業は上場廃止になります。これに伴い、2021年3月期の期末配当も無配になります。
本州化学工業の株主はTOBに参加して、1,830円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,830円に近づいたら株式市場で売却することができます。
本州化学工業の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/11 | 1,283 | - |
11/12 | 1,583 | +300 |
11/13 | 1,830 | +247 |
11月11日終値1,283円。
12日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
13日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,830円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、本州化学工業株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
6月18日以降に投資資金が戻ってきます。
本州化学工業の配当金について
2021年3月期の期末配当が廃止されます。前回の予想では1株20円でした。
中間配当については、1株12円もらえます。
本州化学工業の株主の今後について
本州化学工業月足チャート
月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回っているので、ほとんどの株主が含み益の状態です。
仮に、本州化学工業の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月12日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券などで購入した方は売却すると良いでしょう。
その他の方は11月13日から株式市場で売却できます。
今回は特にTOB開始が遅れるので、待ちきれなくて売る人が増えると思います。
もちろん、あとでTOB価格が引き上げられる可能性があるので、スケジュール発表まで保有し続けるのもアリです。
(追記)本州化学工業の上場廃止日決定
本州化学工業の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2021年9月14日(火)、最終売買日は9月13日(月)です。
本州化学工業の株主は、売買最終日までに売却しないと、1,830円で強制買い取りとなります。9月16日以降、「1,830円×株数」の投資資金が戻ってきます。
8月17日開催の臨時株主総会で承認可決されると実施されます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。