本州化学工業の上場廃止と配当金、株主の今後について
11月11日、東証1部上場の三井化学(4183)と三井物産(8031)は、本州化学工業(4115)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格1,830円
・SMBC日興証券でTOB申込可能
・期末配当を廃止
TOB価格は1,830円、TOB期間は未定。2021年5月ごろ開始予定です。
手続きが順調に進むと、本州化学工業は上場廃止になります。これに伴い、2021年3月期の期末配当も無配になります。
本州化学工業の株主はTOBに参加して、1,830円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,830円に近づいたら株式市場で売却することができます。
本州化学工業の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
11/11 | 1,283 | - |
11/12 | 1,583 | +300 |
11/13 | 1,830 | +247 |
11月11日終値1,283円。
12日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
13日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,830円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、本州化学工業株を購入した証券会社からSMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
ただ、TOB期間が未定ですから、後日、詳細が発表される予定です。
本州化学工業の配当金について
2021年3月期の期末配当が廃止されます。前回の予想では1株20円でした。
中間配当については、1株12円もらえます。
本州化学工業の株主の今後について
本州化学工業月足チャート
月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回っているので、ほとんどの株主が含み益の状態です。
仮に、本州化学工業の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するにはSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)11月12日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券などで購入した方は売却すると良いでしょう。
その他の方は11月13日から株式市場で売却できます。
今回は特にTOB開始が遅れるので、待ちきれなくて売る人が増えると思います。
もちろん、あとでTOB価格が引き上げられる可能性があるので、スケジュール発表まで保有し続けるのもアリです。