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日本アジアグループの上場廃止と株主優待、配当金、株主の今後について(※TOB期間延長)

※新しい情報はこちらをご覧ください。

10月5日、東証1部上場の日本アジアグループ(3751)がMBO(経営陣等による自社買収)を発表しました。

・TOB価格600円
・野村證券でTOB申込可能
・TOB成立を条件に優待と配当を廃止
※TOB期間延長

TOB価格は600円、TOB期間は11月6日(金)から2021年1月28日(木)までの54営業日です。

手続きが順調に進むと、日本アジアグループは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に株主優待と配当金が廃止されます。

日本アジアグループの株主はTOB(株式公開買い付け)に参加して、600円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が600円に近づいたら株式市場で売却することができます。

日本アジアグループの今後の株価について

日付 株価 前日比
11/5 352
11/6 432 +80
11/9 512 +80
11/10 600 +88

11月5日終値352円。

6日以降、株価がTOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。

10日にTOB価格に到達するでしょう。

TOBに参加するメリットについて

メリットは、TOB価格600円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。

具体的には、日本アジアグループ株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。

2021年2月4日以降、投資資金が戻ってきます。

日本アジアグループの配当金について

日本アジアグループの配当金

2021年3月期の期末配当が廃止されます。前回の予想では期末配当1株10円でした。

ただし、TOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

日本アジアグループの株主優待について

アマゾンギフト券

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された1,000株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・1,000株以上(3年未満)・・・アマゾンギフト券1,000円分
・1,000株以上(3年以上)・・・アマゾンギフト券2,500円分
・2,000株以上(3年未満)・・・アマゾンギフト券2,000円分
・2,000株以上(3年以上)・・・アマゾンギフト券5,000円分

日本アジアグループの株主優待はAmazonギフト券です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。

次回、2021年3月優待が廃止されて、2020年3月優待が最後となります。

ただし、TOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

日本アジアグループの株主の今後について

日本アジアグループ月足チャート

日本アジアグループ月足チャート

月足チャートです。一部を除き、多くの投資家が含み益の状態です。

仮に、日本アジアグループの上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・上場廃止決定後に乗り換える
(4)含み損の投資家・・・TOB価格引き上げを期待

(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。

(2)SBI証券、楽天証券、松井証券などで日本アジアグループを購入した株主は、9日から夜間取引で売却できます。早く換金したいときは売却すると良いでしょう。

その他の方は、11月10日から株式市場で売却できます。

(3)上場廃止が決まったら、株式市場で売却し、他の優待銘柄に乗り換えます。TOBの結果がわかったら、優待の廃止もわかります。

スケジュールはタイトですが、最短で12月優待に間に合います。TOB期間が延長されると1月以降になります。

(4)MBOは最近、株価がTOB価格を上回る事例が増えています。1株純資産が800円を超えているので、何かが起きるかもしれません。ダメ元でTOB価格の引き上げを期待したいです。

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