アプラスフィナンシャルの上場廃止と株主の今後について(2020年11月27日廃止)
10月30日、東証1部上場の新生銀行(8303)は、アプラスフィナンシャル(8589)の株式売渡請求を行い、完全子会社化すると発表しました。
・売渡対価85円
・2020年11月27日上場廃止
売渡対価は85円、アプラスフィナンシャルは2020年11月27日(金)に上場廃止となります。最終売買日は11月26日(木)です。
アプラスフィナンシャルの株主は保有株が強制的に買い取られて、12月1日以降、「85円×株数」の投資資金が戻ってきます。
アプラスフィナンシャルの今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
10/30 | 74 | - |
11/2 | 85 | +11 |
10月30日終値74円。今後、株価が85円にサヤ寄せする予定です。
その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
11月2日に85円に到達するでしょう。
株式売渡請求について
親会社となる企業が90%以上の議決権を持つと、他の株主に対して残りの株を全部、強制的に買い取ることができます。
企業買収のときは一般的に、TOB(株式公開買い付け)を行い、成立後に実施することが多いです(株式交換等もあります)。
ただ、アプラスフィナンシャルは、すでに新生銀行が90%超を持っているので、これらの手続きをスルーして、そのまま株式売渡請求になりました。
アプラスフィナンシャルの株主の今後について
アプラスフィナンシャル月足チャート
月足チャートです。売渡対価の水準に黄色の線を引いています。
売渡対価を下回る株価で買った投資家は含み益、上回る株価で買った投資家は含み損の状態です。アプラスフィナンシャルが上場廃止になると、投資家の損益も確定します。
上場子会社の解消という意味では間違っていないですが、残った株主にとって残念な結果となりました。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。