大戸屋ホールディングスのTOB、期間延長を発表(9月8日まで)
8月25日取引終了後、コロワイド(7616)によるTOB(株式公開買い付け)の条件が変更されました。
・TOB期間が9月8日まで延長
・買付予定株数の下限を引き下げる
詳細は以下の通りです。
コロワイドによる大戸屋ホールディングスへの上限付きTOB(会社反対)
(1)TOB価格・・・3,081円
(2)TOB期間・・・2020年7月10日(金)から9月8日(火)までの40営業日
(3)決済の開始日・・・2020年9月15日(火)
(4)買付予定株数・・・上限233万株、下限151万0138株
(5)証券会社・・・SBI証券
(6)株主優待・・・変更なし
前回の発表では、8月25日までの30営業日でした。今回、「9月8日(火)までの40営業日」に延長されました。
また、買付予定株数の下限を187万2392株から「151万0138株」に引き下げています。当初の条件では、株主の応募が少なくて下限に到達しないので、ハードルを下げたようです。
大戸屋ホールディングスの株主は、SBI証券でTOBに申し込むと、9月15日以降に「3,081円×株数」の投資資金が戻ってきます。
TOB価格の引き上げはありません。
大戸屋ホールディングス日足チャート
8月27日終値2,964円。TOB期間延長と下限の引き下げにより、株価がTOB価格付近まで急騰しています。
TOB成立の可能性が高まったことから、投資家の買い注文が殺到しています。
株主総会に参加した既存株主については、コロワイド拒否で変わらないでしょう。しかし、新規の投資家は儲かれば良いので、特別な思い入れもありません。
株式市場で買ってTOBに申し込むと差額が手に入ります。例えば、2,950円で100株買ってTOBに申し込むと、TOB価格3,081円ですから、
(TOB価格3,081円-2,950円)×100株=13,100円
となり、13,100円の儲けです。
TOB期間延長前に買っていれば、2,700円で買えたので、もっと儲かりました。ただし、失敗すると、申し込んだ株が全部戻ってきます。
「儲けは多いけど成立しないTOB」と、「儲けは少ないけど成立しやすいTOB」のどちらを選ぶか? という話です。
もちろん、ハードルを下げても成立するとは限りません。挑戦したい方はSBI証券で申し込んでみてはいかがでしょうか。