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ファミリーマート、伊藤忠商事によるTOB成立と直前の株価下落について

2020.08.26

ファミリーマートの続きです。

東証1部上場の伊藤忠商事(8001)は、子会社を通じてTOB(株式公開買い付け)を行っていました。

TOB価格は2,300円、TOB期間は2020年7月9日(木)から8月24日(月)までの30営業日です。

8月25日15時に結果が発表されて、「TOB成立」しました。

TOBの結果について

今回のTOBは、購入株数に下限が設定されています。5011万4060株です。株主の応募がこの株数に満たない場合は、すべての買付が行われません。

ファミリーマートのTOBの結果

これに対して、株主が応募した株数の合計は7901万7984株でした。下限をクリアしたので、応募した株数はすべて買い取られます。

ファミリーマートのTOBの結果

ファミリーマートのTOBの結果

今後、10月下旬予定の臨時株主総会で承認を経て、上場廃止に向けた手続きが進む見込みです。

応募した株主の今後について

TOBに応募した株主は、8月28日以降、「2,300円×株数」の投資資金が戻ってきます。

例えば、100株応募した場合

TOB価格2,300円×100株=23万円

となり、投資資金23万円が戻ります。口座が反映される時期は送金方法によって異なります。

気になる方は野村證券で聞いてみてはいかがでしょうか。

ファミリーマート日足チャート

ファミリーマート日足チャート

8月26日終値2,309円。

TOB発表直後に急騰し、TOB価格を上回る水準まで上昇しました。7月16日に高値2,473円をつけています。

その後は下落し、成立後にTOB価格付近まで戻りました。

TOB期間終了前に株価が下落する理由について

ファミリーマート2020年8月20日~26日5分足チャート

ファミリーマート2020年8月20日~26日5分足チャート

上場廃止予定のTOB銘柄は、TOB期間終了前に株価が下落することがあります。

今回のファミリーマートでは、8月21日以降に下落しています。これは当日に買ってTOBに申し込む投資家の動きが考えられます。

・8月20日終値2,290円・・・TOBに間に合う(新規)
・8月21日終値2,258円・・・TOBに間に合わない(新規)
・8月24日終値2,257円・・・TOB期間の最終日
・8月25日終値2,295円・・・結果発表
・8月26日終値2,309円・・・TOB成立後の取引

TOB期間中にファミリーマートの株価が下がると、株式市場で買ってTOBに申し込めば差額が儲かります。

仮に、2,000円で買ってTOBに申し込むと、TOB価格2,300円ですから、100株につき、3万円の儲けです(300円×100株=3万円)。

しかし、受渡(うけわたし)の関係で、株は購入日から2営業日後に届きます。TOB期間の最終日に買っても手続き上、間に合いません。株主優待・配当金でおなじみの「権利付き最終日」と「権利確定日」の違いです。

新規の投資家がTOBに間に合うのは8月20日購入分まで。21日以降に買っても遅いので、21日・24日の買い手が減少し、株価が下落するという流れです。

続きはこちら(ファミリーマートの上場廃止日決定(2020年11月12日))

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