LINEの上場廃止と株主の今後について(2020年8月3日発表分)
LINEのTOB延期と上がり続ける株価の続きです。
2020年8月3日、LINE(3938)へのTOB(株式公開買い付け)の日程が決定しました。
LINEのTOBの詳細について
(1)TOB価格・・・5,380円
(2)TOB期間・・・2020年8月4日(火)から9月15日(火)までの30営業日
(3)決済の開始日・・・2020年9月24日(木)
(4)買付予定株数・・・8830万9642株(※8/11会社訂正)
(5)証券会社・・・野村證券
TOB価格は5,380円で変更なし。TOB期間は2020年8月4日(火)から9月15日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、LINEは上場廃止になります。
LINEの株主は、TOBに参加して、5,380円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が5,380円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
TOBに参加するメリットについて
メリットについては、TOB価格5,380円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、LINE株を購入した証券会社から野村證券に移管して(移動して)売却します。
9月24日以降、「5,380円×株数」の投資資金が戻ってきます。
LINEの株主の今後について
LINE日足チャート
日足チャートです。TOB価格に黄色の線を引いています。
TOB価格引き上げを狙った投資家は、ほぼ全滅。スケジュールの発表が8月になったため、期待感で異常な水準になってしまいました。
3日取引終了後に正式発表があると、4日はTOB価格まで急落。サヤ寄せしました。
もちろん、TOB前の株主に影響はありません。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座を持っている方は応募してみてはいかがでしょうか。
(2)今後、株価はTOB価格付近で横ばいになる予定です。いつでも売却できる状態です。
また、TOB価格引き上げを狙った投資家は撤退でしょう。