(追記あり)川澄化学工業の上場廃止と配当金、株主の今後について(2020年10月28日廃止)
7月31日、東証1部上場の住友ベークライト(4203)は、川澄化学工業(7703)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
・TOB価格1,700円
・大和証券でTOB申込可能
・中間配当は無配
(追記)2020年10月28日上場廃止
TOB価格1,700円、TOB期間は2020年8月3日(月)から9月20日(水)までの40営業日です。
手続きが順調に進むと、川澄化学工業は上場廃止になります。これに伴い、2021年3月期の中間配当が無配になりました。
川澄化学工業の株主はTOBに参加して、1,700円で買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,700円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
川澄化学工業の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
7/31 | 784 | - |
8/3 | 934 | +150 |
8/4 | 1,084 | +150 |
8/5 | 1,700 | +616 |
7月31日終値784円。8月3日以降、ストップ高が続く見込みです。また、8月5日は新制度が適用されて、ストップ高の値幅が4倍となります。TOB価格に到達するでしょう。
なお、その後は何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格1,700円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、川澄化学工業の株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
10月7日以降、投資資金が戻ってきます。
川澄化学工業の配当金について
2021年3月期の中間配当が無配になります。
前期は1株7.5円もらえました。今期の期末配当については未定です。ただし、住友ベークライトによる完全子会社化を予定しているので、期末配当までには上場廃止になっていると思われます。
川澄化学工業の株主の今後について
川澄化学工業月足チャート
月足チャートです。
TOB価格1,700円は直近の株価を大幅に上回ります。ほとんどの株主が含み益の状態です。
仮に、川澄化学工業の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場または夜間取引で売却
(1)TOBに申し込むには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)仮に、株式市場のストップ高の新制度が夜間取引にも適用されるならば、8月4日夜間取引から売却することができます。
SBI証券・楽天証券・松井証券などで保有している方は試してみてください。
株式市場で売却する場合は、5日から可能です。
(追記)川澄化学工業の上場廃止日決定
川澄化学工業の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2020年10月28日(水)、売買最終日は10月27日(火)です。
川澄化学工業の株主は、売買最終日までに売却しないと、1,700円で強制買い取りとなります。10月30日以降、「1,700円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。