(追記あり)LIXILビバの上場廃止と株主優待、配当金、株主の今後について(2020年10月20日廃止)
6月9日取引終了後、東証1部上場のアークランドサカモト(9842)は、LIXILビバ(3564)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式発表しました。
・TOB価格2,600円
・野村證券でTOB申込可能
・TOB成立を条件に配当金と株主優待が廃止
(追記)2020年10月20日上場廃止
TOB価格は2,600円、TOB期間は2020年6月10日(水)から7月21日(火)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、、LIXILビバは上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2021年3月期の配当金および2021年3月優待が廃止されます。
LIXILビバの株主は、TOBに参加して、2,600円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が2,600円に近づいたら、株式市場で売却することができます。
LIXILビバの今後の株価について
6月9日終値2,587円。9日早朝に一部報道でTOBの情報が出ました。TOB価格もわかったので、株価がサヤ寄せしています。
今後、何も起きなければ、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットは、TOB価格2,600円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、LIXILビバ株を購入した証券会社から、野村證券に移管して(移動して)売却します。
7月30日以降、投資資金が戻ってきます。
LIXILビバの配当金について
2021年3月期の配当金は、TOB成立を条件に廃止になります。
前回の配当予想は中間配当1株25円、期末配当1株25円の計50円でした。
ただし、配当金の廃止はTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
LIXILビバの株主優待について
廃止になる株主優待
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・10%割引券×5枚
・500株以上・・・10%割引券×10枚
・1,000株以上・・・10%割引券×20枚
※1枚につき、割引金額2万円が上限。リフォームは1枚につき、割引金額20万円が上限。
LIXILビバの株主優待は、全国の店舗で使える割引券です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
2021年3月優待は廃止、2020年3月優待が最後です。
ただし、優待廃止もTOB成立が条件なので、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
LIXILビバの株主の今後について
LIXILビバ月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
TOB価格が上場来高値を上回っているので、ほぼ全員が含み益の状態です。仮に、LIXILビバの上場廃止が決定すると、投資家の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待廃止決定後の売却して乗り換える
(1)TOBに参加するには、野村證券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格に到達しているので、いつでも売れる状態です。
(3)株主優待の廃止が決まったら、株式市場で売却し、他の優待銘柄に乗り換えます。7月22日以降にTOBの結果がわかります。
7月優待銘柄の権利付き最終日は7月29日です。7月は数が少ないので、8月優待または9月優待を狙うと良いでしょう。
(追記)LIXILビバの上場廃止日決定
LIXILビバの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2020年10月20日(火)、売買最終日は10月19日(月)です。
LIXILビバの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,600円で強制買い取りとなります。10月22日以降、「2,600円×株数」の投資資金が戻ってきます。
株主のみなさん、どうもお疲れさまでした。