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三浦印刷のTOB価格を上回る株価について

2017.04.01

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三浦印刷の上場廃止と株主の今後についての続きです。

2月27日、東証1部上場の大王製紙は、三浦印刷(7920)に対して、TOB(株式公開買付)を行うと発表しました。

大王製紙株式会社による当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ

TOB価格は260円、TOB期間は2月28日から4月11日までの30営業日です。手続きが順調に進むと、三浦印刷は上場廃止になります。

一般的に、上場廃止予定のTOBの場合、発表後の株価はTOB価格をやや下回る水準で落ち着きます。

過去の事例では、TOB価格の99.5%がひとつの目安です。三浦印刷に当てはめると

TOB価格260円×99.5%=258.7円

となります。株価は常に変動するので、256~259円くらいが妥当でしょう。

ところが、何か異変が起きると、TOB価格より大幅に高くなったり、大幅に安くなったりします。前者はソレキア、後者は日立工機やカルソニックカンセイなどが該当します。

今回の三浦印刷も、ちょっと変わっています。

三浦印刷の株価について

時系列データ

日付 株価
3/21 261
3/22 261
3/23 262
3/24 261
3/27 262
3/28 261
3/29 259
3/30 259
3/31 259

3月21日から31日までの時系列株価です。ご覧の通り、3月28日まで、株価がTOB価格260円を上回っています。

しかし、29日以降、259円に下がってしまいました。勘の良い方は気付いたと思います。

その理由は「配当金」です。

2017年3月期配当予想

当社は、平成29年3月期の期末配当を1株当たり3円とする旨の配当予想を公表しておりますが、本公開買付けの成立の有無にかかわらず、この配当予想を修正する予定はありません。

三浦印刷の株主になると、1株につき3円の配当金がもらえました。仮に、株主がTOBに参加(申込)すると、1株につき263円(TOB価格260円+配当金3円)がもらえる可能性があります。

このため、三浦印刷の株価は、権利付最終日の3月28日まで260円を超えていました。

最近の上場廃止予定のTOBでは、株主優待が廃止され、配当金も無配になることが多いです。

逆に、これらがなくならないと、ちょっとしたニュースになります。

次回以降、TOBが発表されたら、対象企業の権利確定月もきちんと確認しておきたいですね。

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