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中部証券金融の自主廃業(会社解散)と株主の今後について

2017.02.16

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2月8日、名証2部上場の中部証券金融(8513)が自主廃業(会社解散)を発表しました。

自主廃業(解散)に関するお知らせ

中部証券金融は2017年7月27日に上場廃止になります。

今回ケースはかなり特殊です。倒産ではなく、会社の解散です。保有資産を全て売却し、借金を返済した残りが株主に分配されます。

中部証券金融日足チャート

こういうときに注目されるのが会社の解散価値です。1株あたり純資産がひとつの目安です。「一体いくらになるのか?」との思惑から、株価が乱高下しています。

本日2月16日終値は2,449円です。

平成29年3月期第3四半期決算短信(連結)

直近の純資産が29億6417万7000円。自社株を除いた発行済み株式が79万3519株ですので、1株あたり純資産は

29億6417万7000円÷79万3519株≒3735円

となります。

2016年3月期の投資有価証券

株式(3億0117万3000円)

債券(269億3313万5000円)

その他(18億4504万6000円)

こういうときは、金額のいちばん大きなところから見ていくとわかりやすいです。前期の有価証券報告書に載っていた「投資有価証券」の一覧はご覧の通り。時価が把握できる資産が多いです。

投資有価証券も債券がほとんどを占めています。中部証券金融は、金額の大きい土地や建物等の不動産がないので、解散価値が純資産に比べて大きく増減することはなさそうな気がします。

中部証券金融の株主の今後について

(ご参考)自主廃業・会社解散に関するQ&A

Q4 残余財産の分配金にかかる税金の処理はどのようになりますか。

残余財産の分配金のうち、資本等の額を超える部分については、税法上、配当とみなされます。

個人所得税との関係では、配当は他の所得と合算され総合課税されますので、特に保有株数が多い個人投資家様や高額所得者の個人株主様については、残余資産の分配金に対するみなし配当課税は本年7月27日に予定される当社上場廃止前に売却した場合のキャピタルゲイン課税と比べて課税額が相当程度多くなる可能性があります。

株主の皆様に対する課税の詳細及びご不明な点につきましては、所轄の税務署、お取引先の証券会社または税理士にご確認ください。

中部証券金融の現在の株価は、ほとんどの投資家が儲かるオイシイ水準です。ただ、投資家それぞれの事情によって、手取りに大きな差が生まれます。

(1)株式市場で売却して利益を確定する場合と、(2)会社解散まで待って分配金(※2018年3月にもらえる)をもらう場合の2種類があります。

中部証券金融の保有株が多い投資家や高額所得者の投資家が(2)を選択すると、他の税金が増えて手取りが減ってしまうかもしれません。ちょうど確定申告の時期ですし、不安な方は無料相談等で尋ねるのが良いでしょう。

分配金狙いの投資は成功するのか?

これから中部証券金融を買って(2)を選択すると儲かるかもしれないという話です。

仮に解散価値が3,000円だとすれば、2,400円で中部証券金融を買うと、「(3,000円-2,400円)×株数-購入手数料」が儲けとなります。100株買うなら、

(3,000円-2,400円)×100株=60,000円

となり、6万円が儲けです。

ただし、先ほど書いたように、税金の関係で損をする可能性があるので、投資家の事情が大きいと思います。もちろん、解散価値をキチンと見積もることが必要です。

6月下旬に最新の有価証券報告書が出るので、その数字を確認してから取引するのもアリかなと。

あと、購入手数料等の経費を減らすことも重要です。SMBC日興証券岩井コスモ証券は手数料がキャッシュバックされるので、口座を持っていない方はこちらで取引すると良いと思います。

本業が赤字である、中部証券金融の儲けを相殺できる損失がある、など自信のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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