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日立工機のTOBと株主の今後について(1)

2017.01.13

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1月13日取引終了後、東証1部上場の日立工機(6581)に対するTOB (株式公開買い付け)が正式に発表されました。

(追加)HKホールディングス株式会社による当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ

剰余金の配当(特別配当)、剰余金の配当(特別配当)に関する基準日設定及び平成29年3月期(第95期)配当予想の修正に関するお知らせ

特別配当金580円を含めたTOB価格は1,450円です。手続きが順調に進むと、日立工機は上場廃止になります。

日立工機の株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは、株価が1,450円に近づいたら株式市場で売却することができます。

日立工機の今後の株価について

日立工機日足チャート

直近の日足チャートです。10月5日の買収報道から右肩上がりが続いています。12月28日の続報により、株価が1,500円を超えました。買収総額が出たので、1株あたりに相当する株価となっています。

ところが、上をご覧の通り、正式発表ではTOB価格が1,450円になりました。今後の株価を予想すると、大きく分けて3つになります。

(1)TOB価格1,450円をやや下回る水準で推移

一般的な上場廃止予定のTOBの株価です。正式発表前の株価がTOB価格より安ければ、TOB価格付近まで上昇し、その後横ばいになります。

逆に、正式発表前の株価がTOB価格より高ければ、TOB価格付近まで下落し、その後横ばいになります。目安はTOB価格の99.5%です。

1,450円×99.5%=1,442.75円

となり、1,440円から1,445円で推移するでしょう。

(2)TOB価格を上回る状態で推移

上場廃止予定のTOBが発表されると、投資家がTOBに参加(申込)することなどにより、株式市場に流通する株が極端に少なくなります。

そうすると、少しの買い注文で株価が上昇するので、TOB価格を上回る水準で推移することがあります。直近では、アデランスで同様の現象が起きました。

(3)TOB価格1,450円をかなり下回る水準で推移

今回のTOBは特殊な事例です。TOB価格1,450円のうち、580円分を特別配当金として受け取ります。特別配当金付きのTOBと言えば、直近ではカルソニックカンセイが該当します。

カルソニックカンセイ日足チャート

TOB価格1,860円、特別配当金570円です。カルソニックカンセイの株価は、TOB発表以降、1,738円から1,801円の間で推移しています。TOB価格の93.4%~96.8%です。

この比率を日立工機に当てはめると、1,354円~1,404円となります。某掲示板を含めて、「日立工機の株価が1,400円割れになるんじゃないか?」との予想が多いです。

なお、(1)(2)(3)のいずれの場合も、配当金の権利を得た後は、配当金の分だけ株価が下がる予定です(配当権利落ち)。

TOBに参加するメリット・デメリットについて

メリットは、TOB価格1,450円(特別配当含む)で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。デメリットは、投資資金の回収が遅くなること、手続きが面倒なことです。

具体的には、日立工機の株を、購入した証券会社からカブドットコム証券に移管して(移動して)売却します。投資資金が戻ってくるのは、3月29日以降になります。

TOBに参加するには、カブドットコム証券の口座が必要です。カブドットコム証券は有名ですから、口座を持っている方は多いと思います。TOBに参加すると、経験値がたっぷり貯まりそうですね。

日立工機の株主の今後について

今回の1,450円という価格は、報道前の株主であれば、ほとんど儲かるオイシイ水準です。リーマンショック以降に株主になっていれば、現時点で含み益になっていると思います。

ただ、配当金には税金がかかるので、手取りにすると、「1,450円×株数」の金額より少なくなります(一部例外あり)。

(例)870円+(580円×0.8)=1,334円

仮に、管理人が株主であれば、今後の経験のために、TOBに参加すると思います。株主の方が、ちょっとうらやましいです。

続きはこちら。

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